前回の最後がサラリーマンのグチ感満載になったので強制終了されました。
気を取り直して続けたいと思います。
ウルトラマン放映の時代はまだ、シリーズが続くのかどうかが明確ではなかったはずです。
『株式会社M78』では、抜擢したウルトラマンが立ち上げる地球支店がどう転ぶかが不明確で、その時点であまり肩入れするのはギャンブルだったことでしょう。
そのため、いい気になってああしろこうしろと細かく口を出す幹部はなく、何かあると面倒だから自分は極力関わらないように、弱い立場の人間をぶち当ててお茶を濁そうとする時期です。
まだあの頃は、幹部に言い含められて火中の栗を拾う羽目になった駆け出しのゾフィーが、ゼットンに倒されたウルトラマンを助けるためにおっかなびっくり地球にやってきた時期です。
ゾフィーも不満だったでしょう。
「命ふたつやるから、行ってこいよ。特別だよ。ふつうこんな『命ふたつ』なんてないんだから、お前恵まれてんだよ。文句なんて普通言わないよ」
恩着せがましく言われて、旨味のない新設支店のトラブル解決に行かされた。
ゼットンが地球人に倒される前に出発したから、彼は自分がゼットンと戦うことを想定しています。
「ウルトラマンに1個命を渡して二人で戦えよ」と幹部は簡単に言う。
「もしどっちか死んでも、もう1個あるんだからそれ使って戦えるだろ。そっから先はアタマ使えよ。相手は同じなんだから絶対勝てるだろ!」
そんなブラッキーな命令に暗澹たる気持ちになりつつ、ゾフィーの脳裏には別種の恐怖が渦巻いています。
こうしていったん関わり、深入りしてしまったら・・
「ゾフィーさぁ、どうもウルトラマンは地球務まらないみたいだから、お前そのまま残って支店長やってくれ」
こう言われることを想像すると身震いする。
嫌だ。
転勤するだけでも苦痛なのに、ゴタゴタのある新設支店を任されるなんて、絶対嫌だ!
そして、支店立ち上げに失敗した社員がどうなるかは、その後のウルトラマンの行く末をウォッチしていればわかる。
悲哀を物語るウルトラマンの背中が、いつか自分のものになる気がしてならない・・ ・
すみません。完全に脱線しました。
数値ではなく心理に寄り添うとは宣言しましたが、まさかここまでとは・・
しかし、企業内の数値は人間の行動記録でもあり、そこには必ず悲喜こもごもの心理が密接に絡んでいるので、数値の計算だけで解決のつくものではありません。
こんな感じでもう少し、脱線しつつ続けてみたいと思います。